高らかに笑え!
0.そもそも


――笑う。
その行為は、我々人類にとって不可欠なものである。
感情の赴くままにと、時にその場の空気にあわせて。
連綿と続く人間の歴史と共にあったそれは我らの古きよき友人といっても過言ではないだろう。
地域どころか国境を越え、人種や貴賎を問わない。
一秒一秒に急かされ生きる現代世界において、近年再び笑うという事 の重要性を説く提唱者が増えているように、 実際笑いを取り組んだ医療の試みもあるそうな。

なんとも奇妙な縁が笑いのとりなしの下で結ばれんとしている。



「笑えよ!」
「あのな、無茶いわんとって。おもしろくもないのに笑えるかいな」



後に彼は語る。
どうしても彼女を笑わせたかったのだと。


人の笑いではなく、自分の笑いで。



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 (2007年5月15日)

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